ブレードランナー

『ブレードランナー』製作25周年記念 アルティメット・コレクターズ・エディション(5枚組・初回限定生産)

公開時にはかの有名な『E.T』の影で全く評判にならなかったそうです。その後、ビデオ化されてから評価が高まったそうですが当時の映画としてはフィルム・ノアール的な暗い雰囲気や退廃的な未来像が受け入れられなかったようです。

監督は『エイリアン』『グラディエイター』最近では『アメリカンギャングスター』のリドリー・スコット。原作はフィリップ・K・ディックの『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』というSF小説で、この作家は他に『トータルリコール』や『マイノリティーリポート』の原作も書いているそうです。

人類は「レプリカント」と呼ばれる完全に有機体のみで出来ている人間型ロボットを作り、奴隷として宇宙開発などの過酷な現場での作業員として働かせています。彼ら「レプリカント」は人類よりも肉体的に優れ、知能・感情は人間並み。ただし寿命は制御不能になることを避ける為4年に設定されています。

そんなレプリカントはしばしば反乱を起こし、人間社会に潜伏します。そのようなレプリカントをフォークト・カンプフ測定器を駆使して判別し、処分(廃棄)する役割を担っているのが『ブレードランナー』と呼ばれる特別捜査官。

なんと言っても脱走したレプリカント達のリーダー、ロイ・バティー役のルトガー・ハウアーの狂気の演技が恐ろしい。映画終盤ではブレードランナー・デッガード(ハリソン・フォード)との間で狩る者と狩られる者が逆転し、恐怖の中で生きているレプリカント達の魂の叫びがまさに画面からほとばしります。

そしてレプリカントを廃棄するブレードランナーであったデッガードが4年しか寿命の無いレプリカントと共に逃亡の旅に旅立つエンディングへ・・・。

SF映画の金字塔との評判どおりの作品。

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