振り込め詐欺に御注意2

→前回←からの続きです。

息子の高志(仮名)さんの携帯に電話をかけると息子さんはすぐに出て、
「お母さん、今どこにいるの?」
正子(仮名)さんは「○○○さんのお家よ。」
高「ちょっと一人になれる?」
正「どうして」
高「ちょっと人に聞かれないようにして欲しいんだ。」
正「・・・・・ちょっと待って・・・・いいわベランダに出たわよ。どうしたの?」
高「ウン実は」

そこで高志は
・振込先を間違えて入金してしまったこと
・今日の午後4時までには入金を確認できる状態でないと大変なことになってしまうこと
・間違えた振込先から返金を受けて再度振込みをしたのでは手続きに時間がかかって期限に間に合わないので困っていること
等を切羽詰った様子で説明しました。

正子さんは「どうして高志が間違ってしまったの?」と聞くと
「ついでの用事があって振込みを頼まれて、やりなれないことをしたので間違ってしまった」とのこと。そこで間違って振り込んだ先からは必ず返してもらえるのだからとりあえず高志はお金を貸して欲しいと言って来ました。

ここで正子さんはお金の話が出てきたのでおかしいと感じ始めました。でも、電話の向こうでは相当切羽詰った様子でむげにも出来ません。本当に困っているのなら助けてあげなければなりません。

そこで正子さんは「お父さんに電話しなさい。この間番号教えたでしょ?」
といいました。すると高志は「切らないで、切らないで、お願いだから切らないで・・・」相当切羽詰っています。

しかし正子さんは「ゴメンね、ゴメンね高志・・・」後ろ髪を引かれる思いで電話を切りました。

正子さんは急いで高志の自宅にいるお嫁さんに電話をして「高志の携帯は壊れてるの?」と聞きますと「いいえ、壊れてなんかいませんよ?」とのこたえ。

そこで旦那さんの携帯に電話をかけ高志からこんな電話があったと伝えました。そしてコレはおそらく振り込め詐欺だと伝えました。

旦那さんには高志を騙った者からの連絡はまだありません。旦那さんは控えてあった高志と名乗る男の携帯電話に公衆電話から電話をかけ
「どうしたんだ?どこにいくら振り込めばいいんだ?困っているんだろ?」
と畳み掛けました。すると電話は切られたそうです。

正子さんは何とか被害にあうことなく対応しましたが電話の向こうでは大分切羽詰った様子で簡単には電話を切ることは難しかったそうです。

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こんな単純な手口に引っかからないよ!と思うでしょう。ところがこの話には後日談があって全く同様の手口の詐欺が正子さんのお住まいの地区で発生して何と7件もの被害が短期間で報告されていたのだそうです。

その他にもこの手の話のバリエーションは豊富です。以下次回、おやすみなさい。

Happy birthday to me.

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