レッスン Part3
競技会などの本番直前に、効率良く上達する為に何が必要かを簡潔に述べれば、受ける側が欲しいと思っている情報をわかり易く言ってもらい理解できた時一番身に付く、と言えるのだと思います。
練習していてやりにくい特定の箇所があったので外から見てもらってどのように二人の動きに食い違いがあるのか解説してもらう、ビデオなどで自分の演技を見て違和感があるが、どのように改善して良いかわからないのでアドバイスしてもらう、他の人にこんなふうに言われたがどのように解釈してよいか分からないのでアドバイスを貰う、など正にその時に気になっている点が解消するような分かり易い情報を得る事ができればこれはすんなりと身に付くわけです。
そのような情報に迫るためには、レッスンの受け手は自分が何を問題だと思っているのかをコーチに分かりやすく伝える必要があります。
ある意味で問題点がはっきりしていて正にその事を何とかしなければならないと自覚しているのならばその問題はほぼ解決したといえるのではないでしょうか? 経験豊富な教師なら数多くの経験から目の前にある問題に対して自分の中のどの引き出しにあるどのアドバイスを与えると良い結果を引き出す事ができる、と知っているからです。仮に受け手がその場で深く理解できなくてもそのアドバイスは解決のための大切な糸口になります。
ところが逆に問題点があいまいな時にはすんなりとは行かないということになります。よくあるケースは受け手が『ここがやりにくい』と訴えてきても原因が別の場所にある場合です。一般的に言ってやりにくいと感じる箇所のもっと前の段階で何かしらが乱れてしまっている事が多いと思います。
その問題点を見抜く力が必要になってきます。その見抜く力を身につけるためには何が必要なのでしょうか?
part4に続く