Professional

先日イギリスの競技会ではラウンドが始まる直前に通過者の背番号がアナウンスされるということを書きました。そして審査員長がカップルの数を確認するのですが、カップルが足りなかった場合はもう一度通過者の背番号が読み上げられ、出忘れているカップルを待ちます。一方多すぎた場合、アマチュアやシニア、ジュニアのカテゴリーの場合、進行役は『Leave the floor please.』と言って一旦カップルを退場させて再度背番号を読み上げます。そして番号を呼ばれた選手は再びフロアーへ進みます。間違えてフロアーに出てきてしまったカップルが誰か分からないように配慮する為です。ところがプロの場合、カップルがフロアーにいる状態で背番号が確認されます。呼ばれていなかったり、ヒートを間違えてしまったりしたカップルは皆が見ている状態で退場します。これはプロフェッショナルならば自分が呼ばれたか、第何ヒートで踊るのかと言うことぐらいしっかり把握しなさい、と言うことだと思います。ヨーロッパ、特にイギリスではプロフェッショナルと言うことに誇りを持った行動が求められているように感じます。


私は今迄で一度だけイギリスのコンペで出遅れたことがあります。小さな大会でタイムテーブルがはっきりせず、試合の進行状況を自分で把握していなければなりませんでした。もちろん更衣室には音楽は聞こえません。他の日本人カップルと話していて準決勝に呼ばれていたのに気が付かなかった私達が慌ててフロアに駆けつけると、司会者が『Oh! Language barrier!』と私達をどうせ英語も喋れないんだろうとでも言いたげに冷たく言い放ちました。「何?」と頭にきましたが、こちらも遅れてしまった手前もあります。それにしても感じの悪い司会者でした。