ロンドンインターを観戦して感じたこと
ロンドンインター観戦から少し時間が経ち、感じていたことが言葉になってきたので少し書いてみようかなと思います。
日本人選手に足りないことはズバリ
1.美しいシルエット
2.正しく適正サイズのホールド
3.しっかりした(堅固な)ホールドとボディートーン
ではないかと思います。
少し前まで海外の方々からのコメントは
「日本人の選手はホールドの形は良いが全体的に硬い。」
と言うものでした。このステレオタイプが完全に日本人選手或いはコーチの脳裏にこびりついてしまっている可能性があるのでは?と、感じます。
正しい立ち方やホールドは審査員に与える第一印象であり、これがまず疎かになっているようではいけません。また、スタート時は良い形でも動き出したとたんに崩れてしまうのも困ります。
もちろん崩れるといってもハッキリと崩れているわけではありません。ハイレベルの中で精密に見てみるとという意味です。
崩れてしまう原因はそれぞれのカップルにより異なることだと思いますが必死に動こうとして相手との位置関係を見失ってしまったり、ダイナミックに踊ろうとするあまり回転のタイミングなどが正しくなかったり、力を入れてはいけない筋肉が力んでしまったりする選手が特に多いように見受けられました。
また逆に必要な筋肉へのテンションが足りなくて体勢を崩してしまうこともあるでしょう。
その結果ホールドを通して二人の筋肉の躍動がシンクロせず、形を整えられない、効率的な運動が出来ない、バランスを崩す、疲労がたまる、と言った悪循環になってしまうのだと思います。
細部にこだわる事も必要ではありますが、もっとダンスを『競技ダンス(またはスポーツダンス)』と割り切ってシンプルに考え取り組んで行きたいと思っています。
審査員はそのカップルをほんの一瞬しか見ていないのですから。
明日・明後日は大阪でプロフェッショナルJBDF選手権とアマチュア全日本選手権です。また『競技ダンス』を良く見て来たいと思います。