フロア・クラフト3~船頭多くして船山登る~
例えば男性が後退のステップを踊っていて、女性が前方の他のカップルなどに気付いたとき、身を硬くしてしまったり、無理に男性の方向を変えようとしたりしても良いことはありません。
また、女性がフロアの空いているスペースを見つけ、「あちらの方向へ踊ろう」と決めてしまうのも良くありません。
『船頭多くして船山登る』と諺通り、いざと言う時二人の考えが食い違えば食い違うほどスムースなフロア・クラフトは難しくなります。
ウィーブやリバースウエーブなど男性が後退のステップを踊っているときに女性が進行方向の障害に気がついた時、私達は『女性が両手を一瞬強く握る』ようにしていました。
女性は一瞬手を強く握りますがその後すぐに元通りのテンションに戻ります。危険信号を送った後は男性の判断に任せます。男性は普段と違う女性からの信号を受けて背後に何かがあることに気付きます。そしてその障害をかわして踊り続けます。
普段の練習から壁や柱、他のカップルなどに接触・衝突してしまうカップルではそのような場面で女性が身を固くしてしまう悪いパターンになってしまいがちです。女性が男性のフロア・クラフトに信用が置けず、自分で判断してしまう場合もあります。
どちらにせよ普段からフロア・クラフトに対して意識しておくことはとても大切です。
もし、あなたがパートナーを他のカップルなどに接触させてしまったときにどうしたら良いでしょう。フロア・クラフトには信用が必要です。その信用を失う危機ですね。
私ならとにかく謝り倒します。『ごめん、ごめん、ゴメン』の連発です。機嫌を取っておかないといけませんね。
皆さんも『女性が両手を一瞬強く握る』と『謝り倒す』これを試してみてください。