巨人たちの星
『星を継ぐもの』『ガニメデの優しい巨人』に続く第3部完結編です。
ミネルヴァを去ったガニメアンの謎、地球人の祖先であるセリアン、惑星ミネルヴァを破壊するまでにセリアンと争ったランビアンの謎の全てが明らかにされます。
相変わらずハントとダンチェッカーのコンビも出てきますが主役は人工知能の「ヴィザー」、UNSAのコールドウェル 〈シャピアロン号〉司令官のガルースといったところです。
作者の科学賞賛、人間性善の考えが色濃く現れた作品ですが全体としてはテンポが良く楽しく読み進みました。
これより先はネタばれ有り。
ランビアンの子孫であるジュヴレン人の地球に対する策略や米ソ(!)の駆け引きなど政治、外交などの要素を絡めながら1,2作目で張られた伏線や未解決の謎が明らかにされていきます。
分厚い本ですがあっと今に読みきりました。