しえがらうらがえし



博士の愛した数式

昨日このブログで紹介した『博士の愛した数式』ですが『博士』の得意技の一つに『言葉を瞬時に逆さまにすることができ』ると言うものがあります。これは『数学の才能と関係があるのかないのかは不明(本文)』です。

『何故そんな芸当ができるのか尋ねてみたが、自分でもよく分からないようだった。訓練を積んだ訳ではなく、・・・(中略)・・・文章を頭の中で映像にし、それを逆に読んでいるのではない、ということだった。大事なのはリズムで、絶対音感を発揮するようにして文章のリズムを耳でつかんでしまえば、そのあと逆回転させるのはお安いご用なのであった。』(本文より)

という訳で言葉を逆さまに発声することが得意なようです。

さてここで社交ダンスにおいて、皆さんは自分のパートナーの足型をしっかりと把握していますか? 自分の踏むステップに対して相手がどのような足運びで対応しているのかを理解することはとても大切なことです。

男性が女性を『リード』し、女性は男性を『フォロー』する、とよく言いますが相手がどんな風に、どんなタイミングで、どんな方向に・回転量でステップしているのかを知らずに『リード』や『フォロー』をしようとしてもこれは実際にはほぼ『不可能』だと思いませんか?

私の場合ダンスを習いはじめた頃にはに女性の足形がすぐに分かっていました。だから習いたてでまだ足型を間違ってしまうパートナーに対して「こうだったでしょ。」と偉そうに指摘したりしました。学連1年生の時に習ったごく初歩的なステップ程度ならそれで全く問題ありませんでした。

ところが更に複雑なバリエーションを踊るようになり、また『テレスピン』『ビッグトップ』『アウトサイドスピン』『ツイストターン』など男性と女性のステップのタイミングや歩数などが異なるステップだと分かっているつもりでも間違っていたり、精度が意外と低かったりすることにだんだんと気付き始めました。

もちろんパートナーである公美子には「何か合わない」と言われていましたが、実際には素晴らしい元世界チャンピオンで名コーチのジャネット・グリーブさんに徹底的に指摘され、深く理解するまで教えてもらったのでした。

踊っていて本当に調子が良いと感じる時は自分のステップとパートナーのステップ、バランスを全て感じ取ることが出来ていると思います。

皆さんも『博士』が言葉を瞬時に逆さまにすることができるように自然に、という訳には行きませんが一緒に踊っている相手のステップを理解するように努力し、意識して練習し二人の歯車が素晴らしい精度でかみ合うよう訓練することを心がけてみてはいかかでしょうか。

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