フェルマーの最終定理
【送料無料】フェルマーの最終定理 |
古代ギリシア時代、紀元前500年頃活躍したピュタゴラスの時代からの数学の歴史から始まり、ディオファントスの『算術』の余白に書き込まれた『この定理に関して、私は真に驚くべき証明を見つけたが、この余白はそれを書くには狭すぎる』という走り書きと共に残された『フェルマーの最終定理』が現代数学の粋を集めてアンドリュー・ワイルズにより完全に証明されるまでの物語です。
フェルマーの最終定理にまつわる、その証明に取り組んだ人々や証明の足がかりになる研究をした人々のドラマはドラマチックですし、ワイルズが困難に打ち勝ち証明を果たす場面は本当にわくわくします。
谷山・志村予想がもし正しくこれを証明することが出来ればフェルマーの最終定理も真であるとか、谷山・志村予想とは「すべての楕円曲線はモジュラーである」ということであり、これは数学の今までは異なると思われていたそれぞれの領域をつなぐとても意義深い予想(今では証明されたので定理)と言われても全くちんぷんかんぷんです。が、なんとなく分かったような気にさせられ、それはすごいことなんだろうなーと思わせる著者の力量はたいしたものです。
数学に興味の無い方でも引き込まれ、読みきってしまうと思います。おススメです。
ところでついに買ってしまいました。文庫版『指輪物語』全9巻。映画を見て以降、気になってしょうがなかったのです。その上買ってまだ読んでない本が机の上に数冊積んであるのに。
正月休みは読書三昧です。