キンキーブーツ

キンキーブーツ

米英合作映画。(当たり前だが)ノーサンプトン(Northampton)の町並みが英国風なのが良いですね。不況にめげず・くじけず、挑戦し、挫折し、逆転で成功を収める(多分、私の知る限りでは)英国映画の王道です。実話を基にしているそうです。

倒産寸前の靴製造メーカー・プライス社の社長であった父の突然の死により後釜としてロンドンから呼び戻された青年チャーリー。都会の生活にあこがれる婚約者のニコラは工場の売却を進めようとするがチャーリーはこれを拒否。首を切ろうとした従業員ローレンはニッチ市場の開拓を進言。偶然知り合ったドラッグクイーンのローラや古株従業員の助けを借りて男性の体重をかけても壊れないハイヒールブーツの製造に取り掛かる。

チャーリーの頼りなさげな風貌や態度と彼の周りのいかにも英国人的な存在感が楽しめます。チャーリーは婚約者のニコラとは結局分かれてしまうのですがその辺やドラッグクイーンのローラの苦悩といった暗い部分には触れているもののあまり詳しく描かれていないので暗い雰囲気にはなりません。

ローラが振り付けから何から何まで手がけたショー・パブ(ゲイ・バー?)でのショーの場面は後ろのダンサーが面白いダンスをしたりしていてまたローラの歌もなかなか楽しめます。

成功物語を楽しみながら英国映画風なテイストを感じるといった意味ではたいへん良い作品だと思います。

人気blogランキング
【人気ブログランキング】