ミクロ・パーク
旅行中は読書三昧、の予定が熱が出た上に頭がガンガンと痛んだためベッドでじっとしている他はありませんでした。丸一日寝ていた後でやっとぼちぼちと読み進めたのがこの本です。
『ガニメデの巨人』シリーズのジェイムズ・P・ホーガンによるハードSFです。
主人公ケヴィンの父親エリック・ヒーバーは科学者でニューロダイン社の社長。ニューロダイン社の持つ超小型ロボットとそのロボットの操縦方法『神経接続』の技術は元々超精密作業のために開発されたがケヴィンとその親友タキの自由な発想はその技術の多方面での可能性を見出していた。家の裏庭に設置された虫を放した一角も極小なロボットの視点から見れば巨大生物がうごめくサファリパーク以上の一大テーマパークだった。一方でその技術・特許を我が物にしようとする陰謀もうごめいていた。
ミクロ・ロボットの操縦や可能性に精通した主人公ケヴィンはその陰謀に対してミクロ・ロボットと自由な発想を駆使して立ち向かいます。
冒頭で(ひょっとしたら私の具合が悪かっただけかもしれませんが)描写がだらだら長く感じられて読み飛ばしたくなるところも有りましたが、全体としてはエンタテイメントとして楽しめました。
特に後半はピンチに次ぐピンチを見事切り抜け爽快なエンディングを迎えます。
きっと子供が読んでも楽しめると思いますし、科学に興味を持つかもしれません。