文化の違いと社交ダンス

バレンタインデイにはたくさんのチョコレートが届きましたが、甘い物好きの私は美味しく頂きました。ありがとうございました。

ところで何故日本ではバレンタインといえば女性が男性にチョコレートをプレゼントするということになっているのでしょうか?

女性の方が周囲との協調性を重んじたり細やかな心配りをする性質を持っているからでしょうか?義理チョコなるものも存在しますしね。

日本では女性の方がサービス精神があるのでしょうか? 恋人やパートナーに贈り物をするという行動には女性の方が敏感だったり積極的なような気もします。(私だけかな?)

ところが欧米ではバレンタインデイといえば男性側から恋人やパートナーに花束を送ったり食事に誘ったり特別な日として手料理を振舞ったりする人も多いようです。

昔こんなことがありました。
ある日いつものようにプラクティス・ナイト(夜の練習会)が終わって帰ろうとすると先程までは降っていなかった雨が降っていました。

ダンサー達の多くはレッスンに通ったり競技会場に出かける為レンタカーを借りている場合が多いのですが、ほぼ全てのイタリア人ダンサーの男性が雨の中に駆け出して行きます。女性はドアの内側でドアのすぐそこまで車が回ってくるのを待っています。

今でこそ公美子はそれが当然のように振舞いますが私達にとってその時はそのことがとても新鮮に感じました。

ここ数年間、優れたイタリア人ダンサーが世界で活躍していますが、その踊り方や使っているステップ、ドレスなどを真似するのも結構ですがもっと違った観点から考えてみると、そもそもの文化的なこと、男性の女性に対するサービス精神なども考慮に入れて自分達のダンスへの取り組み、社交ダンスというものに対するアプローチを考えてみるのも面白いのではないかと思います。

もちろん私は日本が好きですし日本の文化にも長所が多くあると思います。例えば『息を合わせる』という言い回しは日本語の中でダンスに役立つものだと思いますが、男女が組んで踊るという世界各地で生まれイギリスで洗練されたこの特別なダンス、男性と女性二人が肉体を使ってコミュニケーションしながら躍動するこのボールルームダンスを研究する上ではそのような角度からも考えてみるのも大切ではないかと思います。

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