Keep It Simple!
日本人ダンサーは個性が無い。音楽性が低い。これは一般的に言われているステレオタイプですね。
だから・・・個性的に! 自分にしか出来ない表現を! オリジナリティーを大事に!そのような心がけでダンスに取り組んでいる方もきっと多いのではないでしょうか?
最近少しそのような考え方に疑問を感じ始めています。本当に鵜呑みにして良いのか?
どういう事かと言うと、自分たち自身でダンスを難しくしないで欲しいということです。
『Keep It Simple!』
美しい姿勢で、音楽をよく聞いて、奇をてらわず素直な態度でダンスを表現してみてはどうでしょうか。
個性的であろうとしたときに、独善的になってしまって自己満足してしまっては意味がありません。人間的であろうとして、魅力的であろうとしてかえって余計な動きをしていないか注意・確認が必要だと思うのです。
基本が出来てこそ応用もあるのでしょう。
そして・・・・・
それと同時に
自分がやりたいことと、
自分がやっていること、
出来ること、
出来ないこと、
似合うこと、
似合わないこと
をきちんと見極めていくことも必要です。体型(ボディータイプ)やパートナーとの身長差、体格差、柔軟性など身体能力もよく考慮しなければなりません。
試行錯誤の中で見極めが進めば使うフィガー、コリオグラフィーも選択していかなくてはなりません。
そのような自分自身の中の取捨選択が進んだ結果、個性が現れてくるのではないでしょうか。
それまでは『Keep It Simple!』
姿勢、パートナーに対しての位置、音楽のタイミングそれらの要素を出来るだけ素直にシンプルに。そして生き生きと肉体の躍動を求めて。
この記事についてちょっと極端な意見だと公美子に言われてしまいました。
確かに個性的であることや自分自身の表現をすることを目指すな、と言っている訳ではありません・・・・。
でも、基本をもっと大切にして欲しいのに一発ホームランばかり狙っている人には基本を見つめ直せと言ってみたくなるのです。
基本はぎゅっと見つめ続け、反復練習を継続しないとなかなか見えてきません。飽きずにやって欲しいなぁ。