『ダンスのからくり相談室』ひやけん版16
この記事はダンスビュウホームページ上に連載している『ダンスのからくり相談室ネット版』との連動企画です。
Q.競技会出身で、スタンダードは鳩胸・デッチリの姿勢で踊りなさいと力説する先生がいるのですが、無理な力が身体にかかるのではないかと心配です。競技会用の特別な姿勢があるのでしょうか?(ワインレッドさん 女性38歳 踏暦5年)
A.私も現役時代に鳩胸・デッチリの姿勢で踊りなさいと指導を受けたことがあります。これは簡単に言うと力強く踊るために(お相撲さんのように)腰を割り、足が床をより強く踏みしめられるように立つ立ち方です。
欠点としては自分の肋骨でパートナーを押し出すような体勢になりやすいことです。また上半身、アームやネックも余分に力まないように特に気をつけなければなりません。また、体重を支えるサポーティングレッグと次に受け止めるリーディングレッグの正しい関係にも注意が必要です。
このアイデアは競技選手なら一度はトライし、研究してみる価値のあるアイデアだと思います。互いの身体のアングルを工夫しスクエアになりすぎないことが最も大切かと思います。競技選手でなくても、より力強く雄大に踊りたいと思う方にも参考になると思います。
ワインレッドさんは競技会にチャレンジしたいわけではないのですね?
ダンスを踊る時にはフロアに対して自然な体勢で立ちお互いの動きを邪魔しないで踊ることがとても大切なポイントです。又それは音楽に反応して自由に動くためにも必要なことです。ただし二人が一体になって踊るためには適度なボディートーン(筋肉の緊張)・ホールドが必要ですし、バランスを保ち床をきちんと踏みしめることも必要です。
いろいろな試行錯誤の中から自分の立ち方を見つけてみてください。
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