ひやけん

ダンサーにとっては自分のダンスは商品です。その商品を売るためにセールスマンにならなければならないわけです。本当に良い商品、楽しそうな商品、お買い得な商品であれば何もしなくても売れて行きます。しかし自分の商品(ダンス)を磨き上げる為には長い年月がかかります。私は競技から引退してから自分は上手かったんだなと思います。ダンスに対する色々なアイデアも浮かんできます。しかし現役時代に十分に実力を発揮しきれたかといえばそうでもなかった気がします。


レッスンを受けると色々迷います。もっとこうしようああしようと。引退してみて(好きに踊るようになって)自分に出来ること出来ないことがはっきり分かる様になりました。自分のスタイルが確立したといえるかもしれません。それは今まで習ってきたこと、見たり聞いたりしたこと、経験したことが自分の中で結晶になったような感覚です。色々な知識やアイデアを得るためには習うことは重要です。しかしそれだけではなく、知識や経験・体験を幾重にも積み重ねながら自分の長所・短所を見極め、自分らしさ・自分らしいダンスを探してください。その手助けが出来るようにさらに自分も色々経験し、考え、感じて行く、それが『ひやけん』の精神です。

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