そして日本人が踊るということ

日本人は欧米人ではありません。
ですからよっぽどあちらで長く暮らしたり、友達でも持たない限り欧米の文化を体験したり、欧米人のように振舞うことは出来ません。
それでは日本に暮らす日本人にはボールルームダンスは踊れないのでしょうか?


日本には「息を合わせて」という言い回しがありますが、これはまさにダンスを踊る上でとても大切なことです。
綱引きでもメンバーがてんでばらばらに綱を引っ張るよりも掛け声をかけて同時に引っ張ったほうが強い力が出るのです。
また、日本人は他人と出会った時にお辞儀をしますがこれは相手を敬う気持ちの表れだと思います。
パートナーを敬う気持ちがあれば練習もはかどります。
これは男性から見れば「レディーファースト」の精神そのものです。
そして、欧米人は人まねでない一人ひとりの個性や独創性を評価します。
だから自信を持ってダンスを通してこれが「自分(達)なんだ」という事を強く主張すれば良い訳です。
それに、あなたも駅で困っている変な日本語をしゃべる外人を見たら何とかその人を助けようと思って何を言いたいのかって考えますよね?
だから英語だって適当でいいんです。

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