本番で実力を出す
最近レッスン中にある選手に「燕尾とドレスを着ると相手がどこにいるか分からなくなるんですけど…」と相談されました。現役時代、自分も同じように感じていた時期もあった事を思い出しました。
「燕尾やドレスを着ると云々…」と言う事は練習中の実力がコンペで発揮できないと言う事に他なりません。ではその理由はナンでしょうか?
コンペの最中に男性が気を配らなければならない事は
1.自分のバランス・アームポジション・姿勢・アクション
2.パートナーのバランス・アームポジション・姿勢・アクション
3.パートナーと自分の位置関係(内回り外回り・アクションの一致など)
4.音楽と自分・パートナーと自分とのタイミングの一致
5.フロアクラフト(他のカップルの動き・フロアの広さなど)
6.フロアの状態(滑りやすかったり止まりすぎたり)
等が挙げられると思います。1や2で言えば普段練習している場所と天井の高さが違っただけで目から入ってくる情報で姿勢が変わってしまったりします。天井が高い会場だとそれだけでそっくり返るように立ってしまうこともあるでしょう。また広い会場で、いくら動いても動いてないような気がして歩幅だけが大きくなってしまうこともあります。
練習中は自分とパートナーの事だけに集中すればよいので出来たこともそのほかに気を配らなければならない事があると意識が分散されてしまいます。
普段の練習とは明らかに違った環境で、いかに普段通りの踊りをする事が出来るか?そこが大切な問題なのだと思います。練習中に次の競技会の会場を思い浮かべたり、色々なシチュエーションを想定してパートナーと打ち合わせをしておいたり、実際にドレスを着て練習をするなど色々な対策を立ててみてください。
準備と経験。この問題を解決するにはそれが一番です。