ところ変われば・・・・・
以前イギリスに長く滞在していたある日ショッピングに出かけた時、公美子が試着のための更衣室にハンドバッグを忘れてしまいました。
今思えばなぜハンドバッグを忘れるのか‘???’なのですが、慌てて取りに戻ると更衣室が大変な人だかりになっています。何があったのかと、公美子が覗き込むと皆が公美子のバッグを遠巻きに取り巻き店員の一人が恐る恐る手を伸ばしているところでした。
公美子は更に慌てて『It’s mine!』と言ってハンドバッグは無事戻ってきたのですが店員さんは笑いながら爆弾か何かかと思って超警戒態勢でハンドバッグを扱おうとしていた、と言っていたそうです。時はIRAの爆弾テロなどもあった頃でした。
そんなことがあって日本に帰ってくるとこんなことがありました。駅のホームのベンチの上にほぼ新品のアタッシュケースが持ち主が全く見当たらないまま放置してありました。正直『ドキ!』っとしましたがしばらくすると持ち主が戻ってきました。どうやら売店で飲み物などを買っていたようです。
ところ変わると同じような状況でもこんなに違うんだなぁと思いました。
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私は毎日車で教室に通っているのですが時折見かけるのが、高校生ぐらいの学生さんが耳にはヘッドフォンで音楽を聴きながら携帯でメールを読みながら自転車に跨って走っている姿です。
イギリスでは自転車は完全に歩行者とは隔離され、自動車と同じルールで走っています。運転者は方向指示も腕を使ってきっちり行いますし頭を保護するロードレーサー用のヘルメットをかぶり日本とはだいぶ様子が違います。
ある意味この緊張感のなさが日本の良いところですね。
4月に入り多くのダンサーがこの時期ヨーロッパへの留学を予定していると思います。同じ人間同士余分な心配をする必要はありませんが自分の面倒は自分で見ることを基本にダンス練習以外にもあちこちを見て回りしっかりと文化に触れて来て頂きたいと思います。